GX102MA

ツィーターを従来のマグネシウム合金振動板から純マグネシウム振動板に変更しました。

G2000をはじめGX100MAで採用している純マグネシウム（純度99.9%）は、他の金属と比べ比重が軽く内部損失が大きい振動板には好適な素材です。

これを分割振動を分散するリッジドーム形状とし、従来から採用している強力な磁力のリング型ネオジムマグネット（2枚使用）により小型高性能なツィーターとなりました。

女性ボーカルのしっとりとした歌声や、明瞭で豊富な倍音のバイオリンの響きをお楽しみいただけます。

アルミニウム合金をHR形状に成型した振動板をGX102から継承して採用しました。

HR形状は分割振動を分散することができるので鳴きが抑えられ、金属振動板の高剛性、高伝播速度という優れた性質を最大限に発揮します。

GX100MAに搭載したウーハーに比べ駆動力を40%以上向上させたウーハーを搭載し小口径とは思えない高い音楽エネルギーポテンシャルを得ることによって、より力強く密度の高い中低域、リアルな音像と広い音場の再生を実現させました。

GX102MAの塗装は1台1台手塗りの工程を経て作り出される美しいピアノ光沢塗装仕上げとなります。

CE合板（楠・ユーカリ）は、G2000で開発した強度と密度の異なる2種類の材料を貼り合せた響きの良い音響専用合板です。

そのCE合板をバッフルと天地左右に、裏板はMDFとして各部の板厚を調整して剛性分布を最適化することで、静寂で透明な音場をもたらし、豊かで滑らかな再生を実現しました。

また、スピーカーを保護するグリルネットは磁力吸着式を採用することで、バッフルからの突起を排除して音場再現性の向上に貢献しました。尚、ツィーター振動板を守る防護用プロテクターも磁気回路の磁力で吸着されており、取り外しが可能です。

Gシリーズと同じMIDコントローラーを採用しました。

聴覚の最も敏感な帯域付近の1.6kHz～6kHzを+1dB～-2dBの範囲で微調することにより、再生環境の変化や多様な嗜好に適応することができます。

コントローラーを流れる信号はツィーターには流れない回路構成ですので、音質劣化は殆どありません。

GX102MAにおいてはツインセルダクトを採用し、最適位置(ウーハー背面)にダクトを設けています。

これにより高S/Nで最良のバスレフ動作を可能としました。

基本帯域を受け持つ２本のウーハーにそれぞれ独立したコンデンサー/コイルを使用して、濁りの原因となるネットワーク素子を介しての電気的相互干渉を無くし、明瞭で正確な再生音を実現しました。

内部配線には銅・銀合金同芯撚り線を使用し、接点は金メッキスリーブによるカシメ接続を行い音質の劣化を防いでいます。

入力端子は接点損失の少ない銅削り出し金メッキターミナルです。